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概要:大きな利益が見込まれるレバレッジドバイアウト(LBO)ファイナンス事業で、銀行がプライベートクレジット企業との長い闘いに勝利しつつある。
ジャンク債およびレバレッジドローン市場に安定の兆し
市場混乱期はプライベートレンダーがファイナンス提供しシェア拡大
大きな利益が見込まれるレバレッジドバイアウト(LBO)ファイナンス事業で、銀行がプライベートクレジット企業との長い闘いに勝利しつつある。
プライベートエクイティー(PE、未公開株)投資会社ブラックストーンはエマソン・エレクトリックの気候関連事業バイアウトのため、プライベートクレジット企業から26億ドル(約3400億円)を確保していたが、この借入金のリファイナンスでロイヤル・バンク・オブ・カナダとバークレイズが起用された。両行は債券とレバレッジドローンを組み合わせる計画。
ブラックストーン、買収資金ファイナンスの一部借り換え検討-関係者
レバレッジドローンの需要は強い。JPモルガン・チェースを中心とした銀行団は、ソフトウエア開発会社クアルトリクス・インターナショナル買収計画向けの10億ドルに対して十分な注文を確保した。恐らく借り入れコストを引き下げたとみられる。これはここ2カ月で最大のバイアウトローン案件だった。
ジャンク債・レバレッジドローン市場の初期的な安定化の兆しかもしれない。金利上昇や複数の米銀破綻、クレディ・スイス・グループ救済などで市場は混乱していた。
プライベートレンダー(貸し手)は市場混乱期にシェアを伸ばす傾向がある。金利は通常高いが、混乱の中でもファイナンスが成立するのが利点だ。だが、市場が落ち着き始めた今、投資家はパブリック市場での債券やローン債権購入を選好している。
「新規ローンは喉の渇いたローン投資家にとってサハラ砂漠での慈雨のようだ」とアライアンスバーンスタインのレバレッジドローン戦略責任者スコット・マクリン氏は話した。
コティビティ買収頓挫
プライベートレンダーにとってもう一つの悪いニュースは、カーライル・グループによるヘルスケアテクノロジー企業コティビティ買収の取り組みが頓挫したことだ。カーライルはバイアウト代金の一部を55億ドルのプライベートファイナンスで賄うことを計画しており、プライベートクレジット案件として過去最大規模となるところだった。コティビティはベリタス・キャピタルが保有している。
パブリック市場再開によって、PE投資会社の調達コストが低下する可能性がある。米欧ハイイールド債務のパブリック市場には復活の兆しが見られる。このところは新規案件が大幅に減少しており、米レバレッジドローン組成は今年これまでで、前年同期比45%減の710億ドル前後にとどまっている。
流通市場での価格にも安定化の兆候がある。米レバレッジドローン価格は平均で、額面1ドルに対して約93.6セントと昨年末の92.4セントから回復。米ジャンク債価格も88.6セント前後と昨年末86.2セントから持ち直した。
ただ、新規発行への需要は高格付けのものに限られているもようだ。クアルトリクスにムーディーズ・インベスターズ・サービスが付与した格付けは投資適格を4段階下回る「B1」だが、LBOの世界では比較的高格付けだ。ブラックストーンのエマソン買収でもクアルトリクスと同等の格付けが付与される見込み。
レバレッジドファイナンス市場は、劣後債に対して開かれているとは言えない状態だ。
テクノロジー企業シトリックス・システムズのバイアウト向けのセカンドリーン債券は額面1ドルに対して79セントの割引価格で売却され、ゴールドマン・サックス・グループなど引受金融機関は大きな損失を被った。
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