Infinoxは出金トラブル多発？安全性と利用上の注意点を徹底解説

近年、高いレバレッジや多様な商品を提供することで、海外FX業者が注目を集めています。しかし、その華やかな宣伝の裏には、見えにくいリスクが潜んでいることをご存知でしょうか?

今回の記事では、2009年に英国で設立され、近年日本市場へ本格参入した海外FX業者「INFINOX」の安全性や実態を検証します。

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Infinoxの基本情報

まず、Infinoxが提供するサービス内容と会社情報を見ていきましょう。

概要

• 会社名

Infinox Limited

• 会社のウェブサイト

https://www.infinox.com/global/jp/

• メールアドレス

support@infinox.com、support@infinox.co.uk

• 取引商品

外国為替（FX）約45通貨ペアを含む、株式、指数、商品、先物、債券など900種類以上のCFD。

• 口座タイプ

STP口座、ECN口座。

• スプレッド

STP口座0.9～、ECN口座0.2～。

• レバレッジ

最大1:1000の高いレバレッジを提供。

• 手数料

STP口座0USD～、ECN口座7USD～。

• 最低入金額

50USD。

• 取引プラットフォーム

MT4、MT5（PC、Mac、モバイル対応）。

• カスタマーサービス

15言語以上、年中無休24時間対応。

取得中のライセンス一覧

Infinoxは複数の法人を通じて運営されており、それぞれ異なる規制当局のライセンスを取得しています。以下は主なライセンス情報です（2025年9月時点）。

英国FCA（金融行動監視機構）ライセンス

・INFINOX Capital Ltd

・501057

・90 Bartholomew Close, London, EC1A 7BNE C 1 A 7 B N, UNITED KINGDOM

・詳細：英国のFCAは世界的に最も厳格な金融規制当局の一つで、高い透明性と投資家保護を提供します。このライセンスは、英国を拠点とするクライアントや一部の国際顧客向けサービスに適用されます。ただし、日本居住者向けサービスはこのライセンスの対象外である点に注意が必要です。

・投資家保護：FCA規制下では、FSCS（金融サービス補償制度）により、万一の破綻時に最大85,000ポンドまでの補償が適用される場合があります（対象顧客に限る）。

モーリシャスFSC（金融サービス委員会）ライセンス

・INFINOX Limited

・GB20025832

・C/o Credentia International Management Ltd Suite 207, 2nd Floor, The Catalyst, Silicon Avenue, 40 Cybercity 72201 Ebene, Mauritius.（登録住所）

・Credentia International Management, Cyberati Lounge, Ground Floor, The Catalyst Building, 40 Cybercity, Ebene, Republic of Mauritius.（2025年9月時点の公式サイト掲載住所）

・詳細：日本居住者を含む多くの国際顧客向けサービスは、このモーリシャス法人を通じて提供されています。モーリシャスのFSCはオフショア規制当局であり、FCAに比べると規制の厳格さが低く、投資家保護の枠組みも限定的です。このため、資金の安全性に対する懸念が一部のレビューで指摘されています。

・特徴：オフショア規制により、高レバレッジや柔軟な取引条件を提供可能。

バハマ証券委員会（SCB）

・IX Capital Group Limited

・SIA F-188

・201 Church Street, Sandyport, West Bay Street

・詳細：バハマのSCBもオフショア規制当局で、モーリシャスと同様に規制が比較的緩やかです。このライセンスは、一部の国際市場向けサービスをカバーしています。SCBは投資家保護の枠組みが弱いため、信頼性に関する懸念が一部で指摘されています。

Infinox利用上の注意点｜なぜInfinoxは危険なのか?

ライセンスの適用範囲を確認

Infinoxは複数の法人を通じて運営されており、それぞれ異なる規制当局のライセンスを取得しています。このライセンスの違いこそが、Infinoxを利用する上で最も注意すべき点です。

日本居住者は、モーリシャス（FSC）またはバハマ（SCB）のオフショアライセンスを持つ「INFINOX Limited」と取引するとなるケースが多いと考えられます。

オフショアライセンスでは、FCAの補償制度（85,000ポンド）やEUの投資家保護が適用されません。そのため、万が一の事態における資金の安全性が懸念されます。トップティア規制（FCAなど）の完全適用がないため、信頼性を低く評価する声もあります。

多くのトレーダーが魅力を感じる高レバレッジは、このオフショア規制によって可能となっています。しかし、それは同時に、厳しい規制による投資家保護が受けられないことを意味します。取引を始める前に、ご自身の資金がどのライセンスの保護下にあるのかを必ず確認しましょう。

民間保険によるリスク軽減

Infinoxは、顧客資金の分別管理に加え、最大100万ドルの民間保険（Lloyd's of London, ARCH Syndicate 2012）を提供していると主張しています。

これは、オフショア規制の弱点を補うための措置とされていますが、保険の詳細や適用条件については、事前にしっかりと確認する必要があります。

その他

・日本市場への進出が比較的新しいことから、日本語の口コミやレビューが少なく、情報収集が難しい場合があります。

・円建て口座の開設には特定のリンクを経由する必要があり、少し手間がかかります。

・最低入金額（50ドル）が他社に比べてやや高めで、少額から始めたい人には不向き。

・ECN口座はスプレッドが狭いものの、取引コストがやや高くなりがちです。

WikiFXに寄せられたINFINOXのトラブル事例

Infinoxに関しては、WikiFXに以下のような具体的なトラブル報告が複数寄せられています。

アカウントからの不正な出金

わずか数分の間に、口座から1,000万ドル近くが引き出されたにもかかわらず、その取引の詳細は一切開示されず、サポートも全く提供されなかったという報告があります。

本人確認（KYC）で過剰な情報提出を求められた

KYC認証の際に、ユーザーのプライバシーを侵害するような多岐にわたる個人情報の提出を求められたというケース。

不自然なスプレッドとスリッページの発生

XAUUSDのスプレッドが1週間で433にも達し、多くの口座が強制決済（ロスカット）されたという報告があります。ユーザーからは、意図的な相場操縦ではないかとの疑いの声が上がっています。

また、スリッページもかなり深刻で、XAUUSDで34以上、GBPUSDで30以上になることが頻繁にあるとのことです。

強制決済後の連絡拒否

強制決済された後、担当のIB（紹介ブローカー）から連絡先をブロックされた事例も報告されています。

出金拒否

入金後に取引口座にログインできなくなり、出金もできなくなったというトラブルです。

また、ナイジェリアのユーザーからは、Infinox Nigeriaが「資金はInfinox internationalが管理している」として出金を拒否したという報告も寄せられています。

IBからの告発も

Infinoxのトラブルは、個人トレーダーだけでなく、IB（紹介ブローカー）にも及んでいます。

WikiFXには、アラブ首長国連邦のIBから、以下のような告発が2件届いています。

報酬の支払い拒否と一方的な契約終了

あるIBは、Infinoxに4人の顧客を紹介し、報酬が発生しましたが、Infinoxはこの報酬をなかなか支払いませんでした。

その後、突然Infinoxから「パートナーシップを即時終了する。未払いの報酬も支払わない」という内容のメールを受け取ったそうです。

このIBは弁護士を通じて法的警告書を送付し、一部の報酬（1,200ドル）を取り戻しましたが、残りの1,800ドルは未だにInfinoxに留め置かれていると主張しています。

高額な報酬の長期滞納

もう一人のIBは、12,500ドルもの報酬が1年近く支払われていないと訴えています。

このIBによると、Infinoxは報酬の支払いを停止し、契約を打ち切った理由を一切説明しませんでした。彼は、担当マネージャーとのやり取りのスクリーンショットを証拠として提出しています。その画像には、「過去の報酬を支払うには、もっと多くの新規顧客を紹介する必要がある」と書かれていました。

この要求に対して、彼は「もし自分の紹介した顧客に問題があれば、追加の顧客獲得を求められることはないはずだ。この要求自体が、私の顧客の質に問題がないことの証明だ」と主張しています。

規制当局からの公式警告

Infinoxは、日本の金融庁からは現時点で公式な警告を受けていませんが、一部の国では規制当局から警告リストに掲載されています。

マレーシアSC（証券委員会）からの警告

• 時期:

  2021年1月

• 警告内容:
• Infinoxは、マレーシアのSC（証券委員会）の「投資家警告リスト」に掲載されています。
• 理由:
• マレーシアでライセンスを持たずにFX/CFD取引や証券ディーリングを提供している。
• 投資家保護が適用されない高リターン投資スキームに関与している疑いがある。

インドネシアからの警告

インドネシアでは、貿易省が違法な金融サービスに対する取り締まりを強化しています。

• 2022年2月:
• 貿易省は、2021年中に1,222件の違法な商品先物取引サイトを閉鎖したと発表しました。これらのサイトは、取引を装った違法なギャンブルサイトであるとされています。

• 2022年9月〜2023年4月:
• 貿易省の下部組織である商品先物取引監督庁（Bappebti）は、2022年1月から8月の間に、許可を得ていない760もの違法な金融サービス提供業者をブロックしました。これには、682のウェブサイトドメイン、48のSNSページ、17のGoogle Playアプリ、12のApp Storeアプリが含まれています。

これらの警告は、Infinoxが一部の国で現地の規制要件を満たしていないことを示しています。特に、マレーシアSCからの警告は、無許可での金融活動を行っているとして名指しされたものであり、Infinoxの信頼性を判断する上で重要な情報となります。

海外FX業者を利用する際は、現地の規制状況や公式な警告の有無をWikiFXで事前に確認し、慎重に判断することが非常に重要です。

まとめ

Infinoxは、高いレバレッジや多様な商品といった魅力的なサービスを提供しています。しかし、その裏に潜むリスクを無視することはできません。

• ライセンス

厳しい規制を持つFCAライセンスが適用されない点。

• トラブル事例

ユーザーやIBからの出金拒否、不当なロスカット、サポート不足といった報告が複数寄せられている点。

• 公式警告

一部の国の規制当局から、違法な金融活動を行っているとして警告を受けている点。

これらの情報を総合的に判断すると、Infinoxには多くのリスクが伴うと言わざるを得ません。

海外FX業者を選ぶ際は、どの国のライセンスを取得しているか、過去にどのようなトラブルが報告されているかを徹底的に調査し、リスクを最小限に抑えることが賢明な選択です。

あなたの大切な資産を守るために、今一度、利用している業者の安全性を確認してみてはいかがでしょうか?

詐欺に巻き込まれないヒント

信頼できる相手か確認する

SNSで知り合った人物や、インターネット上の業者に対しては慎重に対応し、まず信頼性を確認することが重要です。

高利回りを謳う案件に注意

短期間で高利回りを約束する投資案件は詐欺の可能性が高いため、注意が必要です。投資の前に、その業者の評判や過去の実績をWikiFXで確認しましょう。

出金トラブルに要注意

出金手続きがスムーズに進まない場合、それは単なる一時的な問題に過ぎないのか、それとも悪質な業者の詐欺行為が絡んでいるのかを見極めることが重要です。万が一トラブルに巻き込まれた場合は、速やかに専門機関に相談しましょう。

個人情報の取り扱いに慎重に

偽のサポートチームや業者から、個人情報を求められた場合には、絶対に情報を提供しないようにしましょう。また、不審なメールや電話、メッセージには注意を払い、リンクをクリックしないことが重要です。

投資家へのアドバイス

近年、SNS広告やチャットグループを通じて甘い言葉で誘導し、出金できない詐欺プラットフォームへ誘導する手口が急増しています。

海外業者を利用する際には、必ず以下のポイントを確認してください：

• 公式に金融庁または海外の金融当局のライセンスを保持しているか
• 企業情報（所在地、法人番号、ライセンス番号など）が明示されているか
• 出金実績や日本語サポートの有無
• ネット上の口コミや第三者機関（WikiFXなど）での評価

一度送金してしまうと取り戻すことはほぼ不可能です。

このような詐欺に巻き込まれないためには、常に警戒心を持ち、疑わしいと思ったらすぐに確認することが重要です。

少しでも不審に思った場合は、利用を控えるようにしましょう。

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WikiFXでは、ご自身の判断で慎重に海外業者を選び、できるだけ日本の金融庁の監督下にある業者を選ぶことを強く推奨します。

万が一詐欺に遭った場合は、すぐに警察や弁護士に相談し、消費生活センターにも連絡してください。

さらに、WikiFXアプリでは、毎日、出金リスクのある業者に関する情報をプッシュ通知でお届けしています。ご興味がある方は、ぜひアプリをダウンロードしてください。

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