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概要:[ニューヨーク 11日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのビルロワドガロー仏中銀総裁は11日、ユーロ圏のインフレ率は2%を超える水準で高止まりするリスクがあるとし、ECBは政策対応
[ニューヨーク 11日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのビルロワドガロー仏中銀総裁は11日、ユーロ圏のインフレ率は2%を超える水準で高止まりするリスクがあるとし、ECBは政策対応のギアを変えながら過度な物価上昇に対処すると述べた。
ECBは昨年7月以降、合計350ベーシスポイント(bp)の利上げを行った。ただ、インフレ率は依然高水準で、変動の激しい食品とエネルギーを除いた基礎的部分の物価圧力も強く、追加利上げが見込まれている。
ビルロワドガロー氏は「基礎的部分とコア部分におけるインフレ高止まりのリスクに直面している」とし、「インフレはより広範にわたり、長引く恐れがある」と説明した。
ただ、金融政策は、基礎的インフレやコアインフレへの対応において最も効果的だとし、2024年末か25年末にはインフレ率はECB目標の2%近辺に戻るとの見方を示した。
ECBは過去3回の政策会合でそれぞれ50bpの利上げを行ったが、5月4日の会合では25bpの利上げが見込まれている。
ビルロワドガロー氏は、ECBの政策は全力疾走から長距離にシフトしているとし、インフレ見通しや基礎的インフレの動向、政策伝達の有効性が次の政策決定で重要な要因になると説明した。
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